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公立はこだて未来大学 情報アーキテクチャ学科 塚田研究室
Future University Hakodate, Depertment of Media Architecture, Tsukada Lab

最終更新:2024/10/07


研究テーマ

塚田研の研究テーマは,日常生活にコンピュータ/センサ/Web等を融合した新しいデバイス/システム/サービスを構築することです.更に,こうしたシステムを効率的に実装するための支援技術や,様々な素材を活用した新しいインタフェースを探求します.別ページに配属希望学生向けの研究室情報をまとめていますので,志望学生は是非一読して下さい.



テーマ1: 日用品インタフェース

私達の身の回りにある様々な日用品に小型のセンサやコンピュータを搭載し,情報技術で「拡張」された日用品を用いて生活をさりげなく支援するシステム「日用品インタフェース」を提案・開発します.特に,以下のようなトピックに関心があります.

(a) 人をふっと幸せにする技術

単に役立つだけでなく,使っている/触っているだけで「ふっと」幸せになるような技術が重要だと考えます. 例えば,ぬいぐるみのモフモフ感/ウィットの聞いた返し/クスッとした笑い/癒される音楽/かわいい動き,等々... こうした「幸せ感」を自ら定義して,デバイスやシステムに取り入れて,その効果を確かめましょう.

(b) さりげない行動変容を誘う技術

人の習慣や行動を,「さりげなく」改善する技術が重要だと考えます.行動経済学でいう,「ナッジ(そっと背中を押す)」という概念とも共通します.例えば,フォークにセンサを内蔵して,食べ物の色や食べるペースを記録しつつ,インタラクティブな音や映像を用いてユーザにフィードバックすることで,食習慣を改善するようなシステムを開発しています.行動変容を強制するのではなく,「さりげなく(or楽しく)」改善できるシステムを作りましょう.

(c) 日常的な動作を活用したMR支援技術

近年,メタバース等の発展とともにHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を中心としたMR/AR/VR技術の利用場面は日常生活にも広がりつつあります.こうした環境を想定して,ユーザが理解しやすい日常的な動作を活用して,仮想空間と現実空間のコンテンツをなめらかに連携できるようなインタラクション技術の開発に取り組みます.



テーマ2:  マテリアル・インタラクション

実世界には,これまで情報技術と無縁だと思われていた様々な素材(マテリアル)が無数に存在しています.たとえば,「手芸と電子工作を融合させたe-Textile」,「プリンタと導電性インクを用いた回路印刷」,「導電性素材を用いたインタラクティブな3Dプリント」等も注目されています.本研究テーマでは,こうした新しい「マテリアル」に着目し,プログラミング/電子回路等と融合することで,新しいインタラクティブ・デバイスの可能性を模索します.



テーマ3:  プロトタイピング支援

インタラクティブ・デバイスを試行錯誤して作り上げるプロトタイピングの過程では,Arduino/M5Stack等の汎用マイコンや,3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタル工作機械等のツールを駆使して,電子回路から筺体まで作り上げることになります.一方,こうしたツールはいまだ玄人向けであり,頭で思い描いたアイデアを実際に動作するプロトタイプとして実現することは困難です.本研究テーマでは,高度なツールを初学者でも扱いやすくできるようなプロトタイピングを支援する手法を提案・開発していきます.



テーマ4:  一芸研究

自分の特技/趣味を最大限に生かして,一芸を強引にでも研究にしましょう.一芸さえすごければ研究方法は塚田が一緒に考えます.得意なこと/好きなことを突き詰めることで,粗があってもなにかが生まれるはずです.また,プログラミングやモノづくりが得意だが,どう研究にすればよいか分からない人も歓迎です.ファッション/アクセサリ/モデリング/イラスト/ダンス/コスプレ/楽器/スポーツ,等々...創造的趣味や身体的特技の方が「一芸」を生かしやすいですが,超絶詳しければ収集系でも構いません.

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