本研究では,安価な熱溶解積層方式の 3D プリンタで造形可能な細かい毛の集合体(毛構造)を活用した毛構造の拡張について提案する.予備段階として,毛構造の密度や長さ等のパラメータを変更することで,先行研究の再現性を調査した.このパラメータ調査の結果を用いて,毛を使ったセンシングやアクチュエーションを行うために,導電性/磁性等を備えるフィラメントを造形に用いる方式や,柔軟に動かせるソフトレジンに毛を埋め込む方式の試作・提案をする.これらの方式によって特性が変化した毛構造を用いて触覚提示を行うための例についても紹介する.

発表
- 鎌田 航誠,高橋 治輝,塚田 浩二. 導電性樹脂・磁鉄樹脂を用いた毛構造の3Dプリントと応用. インタラクション2023論文集, インタラクティブ発表(プレミアム発表), 2B-50, pp.681-685. 2023-3. 【インタラクティブ発表賞(PC推薦)】 [PDF]