自動車内の状況を反映可能なスマートステッカーの提案

走行中の自動車内の状況を、歩行者や他の運転者に伝えることは難しい。自動車用のステッカー、特に初心者マーク/高齢者マークや「赤ちゃんがのっています」マークなどは、車内の様子を知る助けとなる。一方、これらはリアルタイムの状況を反映しているものではないため、運転者の体調や緊張度等を車外から推察することは難しい。
そこで本研究では、車内の状況に応じて動的に変化するスマートステッカーを提案する。 自動車のリアガラスなどにLEDマトリクスを内蔵したスマートステッカーを配置し、スマートフォンやスマートウォッチと連携することで、ドライバーの状態などの車内の状況認識を行う。認識結果に応じてステッカーの表示内容を動的に変化させ、車内の状況を伝達する。

発表

  • 佐藤 佑亮,塚田 浩二.自動車内の状況を反映可能なスマートステッカーの提案.インタラクション2022論文集,インタラクティブ発表(プレミアム発表),3D-03,pp.400-402,2022-03-01.[PDF]

PartsSweeperを拡張した部品整理手法の提案

本研究は,先行研究である「PartsSweeper」を拡張し,実用性の向上を図る.PartsSweeper は,工作机の裏に磁石を設置して動かすことで,机上に散乱しやすい部品/工具等をさりげなく移動・整理するシステムである.一方,机上のゴミ等の非磁性体の移動や,部品や工具の細やかな分類には課題が残っていた.本研究では,こうした課題を解決するために,非磁性体を移動するための拡張パーツや,天板へのテクスチャ付与による分類手法を提案する.

机上のゴミ(非磁性体)を自動的に整理するツールの実装.先行研究ではツールが回転しゴミを取りこぼしているのに対し,本提案ではツールの回転は最小限に抑えられ,ゴミを残さず移動できている.

テクスチャ付加により部品と工具を移動中に分類する実験の一例.
机の表面に微細な凹凸(テクスチャ.動画の水色部分)を作成しておき,その上を通るように部品や工具を動かす.摩擦や移動経路によって,テクスチャの上に工具を残し部品のみ端に寄せる(またはその逆)ような,選択的な移動を狙う.

発表

  • 阿保 信宏,塚田 浩二.PartsSweeperを拡張した部品整理手法の提案.インタラクション2022論文集,インタラクティブ発表(プレミアム発表),4D-05,pp.529-533,2022-03-01.[PDF]

足音から歩行をデザインする靴の提案

私たちは,音の変化によって自分の行動に影響されることがある.また,逆に自分の行動の変化によって音を操ることもある.例えば,ゲーム内のBGMのテンポが早くなれば,視覚情報がなくとも「急がなければ」と行動し,講義中に退出するときは,普段よりゆっくり行動し音を鳴らさないようにする.このように,音と行動は相互に影響されている.本研究では,歩行動作に合わせて足音を動的に生成する靴型デバイスを提案する靴型デバイスを提案する.足音から歩行動作を誘導することと,歩行感覚を足音によって強めることの両面性を持ったシステムの開発を行う.


発表

LEDマトリクスで拡張したインタラクティブな靴紐の提案

概要

近年,コンピュータの小型化/高性能化は著しく,身近な衣類や装飾具にコンピュータを搭載したウェアラブルデバイスが多数登場している.例えば,靴型のウェアラブルデバイスに注目すると,足の形に合わせて靴のフィット感等の実用性の向上や,足の動きに連動する等の新たなパフォーマンス表現に注目した事例がある.一方,靴のファッション性の向上に注目した例は少ない.そこで本研究では,スニーカーの靴紐の通し方や,外観/機能等の多様性に着目した.インタラクティブなディスプレイを靴紐周辺に搭載することで,靴紐の表現を拡張し,ファッション性の向上を図る.具体的には,スニーカーのタンの部分にLEDマトリクスを,靴紐を通すホール部分にタッチセンサを組み込むことで,靴紐の通し方の支援やバーチャルな靴紐の表現を試みる.

 

発表

  • 大崎 隼平,塚田 浩二, LEDマトリクスで拡張したインタラクティブな靴紐の提案, インタラクション2020論文集,インタラクティブ発表,3B-58,pp.998-1000, 2020-03-11. [PDF]

PartsSweeper: 電子部品や工具をさりげなく整理するインタラクティブ・デスク

概要

デスクワーク等を行う作業机,特に電子工作では多数の電子部品や工具が机の上に配置され,それらを組み合わせて使用するために煩雑になりがちである.本研究では,電子工作等の作業机に着目し,さりげなく机上の工具/部品等を移動・整理するシステム「PartsSweeper」を提案する.本システムは,机の裏に設置したXY プロッター,ヘッド部の2 種類の磁石と昇降機構,及び作業空間を入力するタブレット端末を中心に構成される.特別なセンシングを行うことなく,工具と電子部品を個別に移動/整理することを目指す.また本研究ではデバイスの製作を行い,そのデバイスの性能テスト,ユーザ評価を行った.その結果,机上での移動や電子部品と工具の分離において,煩雑になった電子工作における作業机を整理できるといった可能性を示した.

発表

  • 折原 征幸, 塚田 浩二. PartsSweeper:電子部品や工具をさりげなく整理するインタラクティブ・デスクの研究. 情報処理学会論文誌, Vol.63, No.2, pp.424-436. 2022-02-15. [PDF]
  • 折原 征幸,塚田 浩二,PartsSweeper: 電子部品や工具をさりげなく整理するインタラクティブ・デスクの試作と応用,WISS2020予稿集,pp.67-72,登壇発表(ショート),2020-12. [PDF]
  • 折原 征幸, 塚田 浩二,  PartsSweeper: 電子部品や工具をさりげなく整理するインタラクティブ・デスクの試作, 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), 2020-HCI-189(18), pp.1-7, 2020-09. [PDF]
  • Masayuki Orihara and Koji Tsukada. PartsSweeper: interactive workbench to casually organize electronic parts and tools. In Proceedings of the 2019 ACM International Joint Conference on Pervasive and Ubiquitous Computing and Proceedings of the 2019 ACM International Symposium on Wearable Computers (UbiComp/ISWC ’19). pp.339-341, 2019.[PDF]
  • 折原 征幸,塚田 浩二,PartsSweeper: 電子部品や工具をさりげなく整理するインタラクティブ・デスク,インタラクション2019論文集,インタラクティブ発表,2B-32,pp.586-589,2019.[PDF]

ブラインドを拡張した新たな情報提示手法

概要

ブラインドは手軽に採光状況やプライバシーを調整できる点から,一般的な窓から会議室等のガラ ス壁まで,幅広く利用されている.本研究では,こうしたブラインドと窓をスクリーンに見立て, 室内から映像を投影することで,室内/室外の双方から視認可能なディスプレイとして利用できると考えた.さらに,ブラインドの羽根の向きをセンサで取得し,映像を制御することで,室外に伝わる情報量の 調整を試みる.プロトタイプを実装し,ブラインドの内側/外側から見た際の視認性や印象の違いを調べる評価実験を行った.

本研究の着眼点.ブラインドの羽根の開閉状況に応じて,室内/室外の双方から閲覧可能なスクリーンとして利用する.
羽根の開閉状態毎の外側/内側の投影例
内側へ投影している動画の雰囲気を伝える例
システム全体図

発表

  • 本間 貴士, 沖 真帆, 塚田 浩二. ブラインドを拡張した新たな情報提示手法の研究. 情報処理学会論文誌, Vol.62, No.2, pp.713-726 (2021-02-15).[PDF]
  • 本間 貴士, 沖 真帆, 塚田 浩二, ブラインドを拡張した新たな情報提示手法とその応用, 研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI), 2019-UBI-64(11), pp.1-8, Dec, 2019. 【第64回UBI研究発表会 優秀論文賞】 [PDF]
  • 本間 貴士 , 沖 真帆 , 塚田 浩二,ブラインドを拡張した新たな情報提示手法の提案と評価,エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2018論文集, pp. 237-241, Sep, 2018. [PDF]
  • 本間 貴士,沖 真帆,塚田 浩二,ブラインドを拡張した新たな情報提示手法の提案,インタラクション2018論文集,インタラクティブ発表,1B61,pp.417-420,2018.[PDF]
  • 本間 貴士 , 沖 真帆 , 塚田 浩二,ブラインドを拡張したインタラクティブ・ディスプレイの提案,エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2017論文集, pp.446-448, Sep, 2017. 【情報処理学会東北支部賞】[PDF]

StandOuter:第三者の視点を考慮した姿勢改善手法

人間は長年の生活の中で様々な生活習慣や癖が身につくが,健康に悪影響を及ぼしたり,悪い印象を与える悪癖や悪習慣も存在する.しかし,癖の多くは無意識に現れるので,本人が気づく事は難しい.そのため,癖の矯正には,第三者から癖の発生を指摘してもらうことが大切である.また,悪癖を改善するためには,悪癖の発生時にユーザがそれを認識し矯正すること,長期的にその悪癖を改善しようとするモチベーションを保つことが重要である.
本研究では立姿勢や着座姿勢という人間の姿勢の悪癖に焦点をあて,第三者の視線を考慮しつつ姿勢が乱れたその場を中心に悪癖の発生を通知するシステム「StandOuter」を提案する.また,リアルタイムで第三者への通知を行うフィードバック手法の効果について評価実験を行った結果,姿勢改善の意識付けを与える効果が期待できること,第三者から矯正の指摘を受けやすくなることが分かった.

対外発表

  • 西田 樹, 塚田 浩二, StandOuter: 第三者の存在を考慮した姿勢改善手法の提案, 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), vol.2018-HCI-177, No.17, pp.1 – 7, 2018. [PDF]
  • Tatsuki Nishida and Koji Tsukada, StandOuter: interactive outerwear for improving posture using self-conscious feelings, In Proceedings of the 2017 ACM International Joint Conference on Pervasive and Ubiquitous Computing and Proceedings of the 2017 ACM International Symposium on Wearable Computers (UbiComp ’17). pp. 273-276, Sep, 2017. [PDF]
  • 西田 樹,沖 真帆,塚田 浩二, StandOuter: 第三者の視点を考慮した姿勢改善手法の提案, ソフトウェア科学会 WISS2016論文集, pp.305-306, 3-A21, Dec,2016. [PDF]

ToolShaker: 日用品自体を駆動する情報提示手法の提案

近年,電磁石をアクチュエータとして利用したインタラクションに関する研究が盛んに行われている.しかし,これらの研究の多くは,大規模な電磁石制御装置を用いて専用の磁性体を動作対象とするため,様々な場面で柔軟に応用させることは難しい.本研究では,電磁石による制御対象として,金属製の食器や工具などの日用品に着目した.こうした磁性を持つ日用品を電磁石で駆動させることで,日常生活の中での新しい情報提示手法や,エンターテイメントとしての応用に繋がる可能性がある.本研究では,電磁石で日用品を駆動させるための電磁石デバイスツールキットを提案し,そのプロトタイプを作製した.

発表

  • 道貝 駿斗, 沖 真帆, 塚田 浩二. ToolShaker:電磁石を用いて日用品自体を駆動する情報提示手法の提案. 情報処理学会論文誌, Vol.60, No.2, pp.385-396. 2019-02-15. [PDF]
  • 道貝 駿斗,沖 真帆,塚田 浩二,ToolShaker: 日用品自体を駆動する情報提示手法の提案,インタラクション2018論文集,口頭発表・インタラクティブ発表,INT18011,pp.90-95,2018. [PDF]
  • Hayato Dogai, Maho Oki, and Koji Tsukada. ToolShaker: Presentation Technique for “as-is” Display of Daily Commodities. In Proceedings of the 9th Augmented Human International Conference (AH ’18). Article 44, 3 pages, 2018. [PDF]
  • 道貝 駿斗,新山 大翔,沖 真帆,塚田 浩二,日用品を駆動対象とした電磁石ツールキットの提案,インタラクション2017論文集,インタラクティブ発表(一般公開発表),pp.809-812, 3-508-39, Mar, 2017.[PDF]

日用品ドローンを用いたインタラクション手法

本研究ではドローンの活用場所を日常生活に設定し,既存の日用品を小型ドローンを用いて拡張する「日用品ドローン」を提案する.日用品ドローンでは,小型ドローンのベースステーションにスマートフォンを内蔵し,スマートフォンのカメラやセンサを用いて機体の位置推定や移動制御を行う.今回,日用品ドローンの一例として,デスクライトを想定したランプシェードローンのプロトタイプを作成した.

ランプシェードローンのコンセプト図
ランプシェードローンのプロトタイプ

対外展示

  • 今泉 友宏,沖 真帆,塚田 浩二,日用品ドローンを用いたインタラクション手法,インタラクション2016論文集,インタラクティブ発表,pp.1088-1091,Mar, 2016.[PDF]

LEGOrics: 外観を保ちつつ電気的に拡張したLEGOブロックの提案

近年、ブロック状のモジュールを組み合わせてインタラクティブに動作するシステムが数多く提案されている。しかし、これら既存のシステムの多くはブロックの形状が特殊であったり、電気的な配線を外部に取り回したりすることが多く、ブロックとしては扱いにくく美観も損ねてしまう問題があった。
本研究ではこれらのブロックの中でも特に古典的なLEGOブロックに着目し、その同じ形状・外観を保ちつつ、インタラクティブに動作する新しい電子ブロック「LEGOrics」を提案する。

legorics 光ってる写真
LEGOricsの外観

対外発表

  • 熊谷 明音,沖 真帆,塚田 浩二: LEGOrics: 外観を保ちつつ電気的に拡張したLEGOブロックの提案,情報処理学会 インタラクション2015論文集,インタラクティブ発表(プレミアム発表,一般公開発表),pp.598-601 (Mar, 2015). [PDF]
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