導電性インクを利用した読書行為推定手法の提案

近年,導電性素材を用いたインタラクション研究が盛んに行われており,特に導電性インクが注目されている.導電性インクは,一般的な家庭用のプリンタに導入して印刷によって容易に電子回路を作成できる点が特徴である.一方,導電性インクは単一の紙に印刷して利用されることが多く,複数枚の紙に印刷し,重ね合わせて利用した例は少ない.本研究では,導電性インクを複数枚の紙に印刷して重ね合わせたブック型デバイスと,センサデータの記録/振り返り用のアプリケーションを実装し,「ページのめくり方」「本の持ち方」といった読書行為の認識を試みる.さらに,読書の癖や読み方といった,読書状況の推定の可能性について議論する.

提案システムの利用例.「ページをめくる」「本を支える」といった読書行為を,導
電性インクを用いたタッチセンサで記録しつつ,動画と共に振り返る.

発表

  • 田口 克哉,塚田 浩二,導電性インクを利用した読書行為推定手法の提案,インタラクション2019論文集,インタラクティブ発表,2B-30,pp.576-579,2019.[PDF]

CapacitiveMarker:接触認識可能な2次元コードを用いたインタラクション手法

現在広く普及している2 次元コードは,読み取り時に入力部となるカメラとの間に一定の距離を作らなければ認識されないという空間的制約がある.一方,近年タブレット端末等の静電容量式マルチタッチディスプレイの普及に伴い,導電性パターンを接触させ,マーカーのように扱う研究事例が多く報告されている.そこで本研究では,両者を統合し,2 次元コードを印刷した紙と導電パターンを印刷した透明フィルムの2 枚を重ね合わせる事で,カメラ/静電式タッチディスプレイのどちらからも認識可能な新しい2 次元コード「CapacitiveMarker」を提案する.さらに,CapacitiveMarkerを用いた様々なインタラクション手法について応用アプリケーションを通して紹介する.

capacitivemarker
CapacitiveMarker
The structure of the CapacitiveMarker
The structure of the CapacitiveMarker

発表

  • 池田 昂平, 沖 真帆, 塚田 浩二. 接触認識可能な2次元コードを用いたインタラクション手法の研究. 情報処理学会論文誌, vol.58, no.5, pp.1037-1048. 2017. [PDF]
  • 池田 昂平,沖 真帆,塚田 浩二,CapacitiveMarker: 接触認識可能な2次元コードを用いたインタラクション手法,インタラクション2016論文集,一般講演(ショート),pp.72-79,Mar, 2016.[PDF]
  • 池田 昂平,塚田 浩二: CapacitiveMarker, 接触認識可能な2次元コードを用いたインタラクション手法, 情報処理学会 インタラクション2015論文集, インタラクティブ発表(プレミアム発表,一般公開発表),pp.921-925, Mar, 2015.[PDF]
  • Kohei Ikeda and Koji Tsukada, CapacitiveMarker: Novel interaction method using visual marker integrated with conductive pattern, In Proceedings of the 6nd Augmented Human International Conference (AH2015), pp.225-226, ACM Press, Mar, 2015. [PDF]
  • 池田 昂平,塚田 浩二, CapacitiveMarker: 静電パターンを内包した接触認識可能な2次元コード, ソフトウェア科学会 WISS2014論文集, pp. 129-130, Nov, 2014. [PDF]

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