ToolShaker: 日用品自体を駆動する情報提示手法の提案

近年,電磁石をアクチュエータとして利用したインタラクションに関する研究が盛んに行われている.しかし,これらの研究の多くは,大規模な電磁石制御装置を用いて専用の磁性体を動作対象とするため,様々な場面で柔軟に応用させることは難しい.本研究では,電磁石による制御対象として,金属製の食器や工具などの日用品に着目した.こうした磁性を持つ日用品を電磁石で駆動させることで,日常生活の中での新しい情報提示手法や,エンターテイメントとしての応用に繋がる可能性がある.本研究では,電磁石で日用品を駆動させるための電磁石デバイスツールキットを提案し,そのプロトタイプを作製した.

発表

  • 道貝 駿斗, 沖 真帆, 塚田 浩二. ToolShaker:電磁石を用いて日用品自体を駆動する情報提示手法の提案. 情報処理学会論文誌, Vol.60, No.2, pp.385-396. 2019-02-15. [PDF]
  • 道貝 駿斗,沖 真帆,塚田 浩二,ToolShaker: 日用品自体を駆動する情報提示手法の提案,インタラクション2018論文集,口頭発表・インタラクティブ発表,INT18011,pp.90-95,2018. [PDF]
  • Hayato Dogai, Maho Oki, and Koji Tsukada. ToolShaker: Presentation Technique for “as-is” Display of Daily Commodities. In Proceedings of the 9th Augmented Human International Conference (AH ’18). Article 44, 3 pages, 2018. [PDF]
  • 道貝 駿斗,新山 大翔,沖 真帆,塚田 浩二,日用品を駆動対象とした電磁石ツールキットの提案,インタラクション2017論文集,インタラクティブ発表(一般公開発表),pp.809-812, 3-508-39, Mar, 2017.[PDF]

SomaticBall: ボールと身体の関係を制御するシステム

近年,スポーツに情報技術を導入して,スポーツ体験を拡張する「Augmented Sports」という分野の研究が盛んに行われてきています.このAugmented Sportsでは,スポーツプレイヤーの身体/道具/フィールドなどに,センサ/アクチュエータ/コンピュータを搭載することで,新しいスポーツ体験を実現させます.
本研究では,多くのスポーツで使用される「ボール」に注目し,ボールと身体とのインタラクションを制御することで,ボールを扱うスポーツで比喩表現として使われる「ボールが身体に吸い付く感覚」を提示する「SomaticBall」を作製しました.SomaticBallでは,ボールの動作制御手法として「磁力」を利用します.ボール自体には,磁性体を組み込み,ユーザーが身につけるデバイスには,電磁石とマイコンを組み込むことで,デバイスから発する磁力によってボールを制御し,「ボールが身体に吸い付く感覚」を提示します.

デバイス構成
デバイス全体の外観


発表

  • Hayato Dogai, Maho Oki, and Koji Tsukada,  SomaticBall: Ball-Type Device Providing “Sticking Feeling”. In Proceedings of the 13th International Conference on Advances in Computer Entertainment Technology (ACE2016) , Article 37 , 6 pages. 2016.  [PDF]
  • 道貝 駿斗, 沖 真帆, 塚田 浩二, SomaticBall: 「ボールが体に吸い付く感覚」を提示するボール型デバイスの提案, エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2016論文集, pp.217-222, Nov, 2016. [PDF]
  • 道貝 駿斗, 沖 真帆, 塚田 浩二, SomaticBall: ボールと身体の関係を制御するシステムの提案, ソフトウェア科学会 WISS2015論文集, pp.171-172. [PDF]

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