近年,コンピューター技術を用いたライブ演出の拡張が盛んに行われている.一方,これらは大規模なステージを指向したものが多く,アマチュア演奏者が手軽に扱えるものは少ない.そこで本研究では,ギターと指向性スピーカーを組み合わせることで,ギター演奏者の姿勢をライブ演出に組み込み可能なシステム,「DirectionalGuitar」を提案する.
発表
- 滝谷 和希 , 沖 真帆 , 塚田 浩二, DirectionalGuitar: 指向性スピーカーを用いたギター演奏の拡張, 情報処理学会研究報告, 2020-HCI-187(16), pp.1-8, 2020-03 . [PDF]
- 滝谷 和希,沖 真帆,塚田 浩二, DirectionalGuitar: 指向性スピーカーを用いたギター演奏の拡張, WISS2019論文集, デモ発表,[3-R-13] ,Sep,2019. [PDF]
近年,ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)と呼ばれる現象が注目を集めている.ASMRコンテンツは,動画共有サイト上や専用のアプリケーションなどに多数アップロードされている. そのほとんどは手動で物理的な音を繰り返し鳴らして撮影されており,1時間以上の尺があるものも多いため,ASMRコンテンツの制作には労力がかかる.そこで本研究では,好みのASMRの音源を自動で作成することのできるASMRコンテンツのための制作サポートシステムを提案する.静音アクチュエータを用いて物理的にものを動かし,好みの音色やリズムを発生させ録音するシステムのプロトタイプを構築した.今回は静音アクチュエータとして,吊るされた日用品を電磁石により動かすシステムToolShakerを使用し,音色を変更するための機構等を追加した.さらに, ASMRのトリガーとされている音源の一つであるタッピングに着目し,プロトタイプを用いてタッピング音・動画を作成した.
発表
- 紺谷 知代,沖 真帆,塚田 浩二, ASMRコンテンツ制作サポートシステムの提案, インタラクション2020論文集,インタラクティブ発表,3A-06,pp.825-828, 2020-03-11. [PDF]
近年,二次元アイドルという文化が登場している.二次元アイドルとは,漫画やアニメ,ゲームなどに登場する架空のアイドルのことであり,好きなアイドルを創作を通して応援する活動も盛んである.例えばアイドルの衣装をもとにした小物制作が行われている.しかし,アイドルの衣装をもとにした小物制作は衣装のデフォルメや布の選定,縫製,といった作業が必要であり,初心者には難易度が高い.
本研究では,主に裁縫初心者を対象として二次元アイドルの衣装デザインをもとにした小物制作を支援するツールを提案する.入力した衣装画像に対し画像処理を行うことでデザインの単純化や編集を支援し,作成したデザイン/縫製補助用の目印を含む型紙の生成と出力を行うことで,小物制作の負担を軽減することを目指す.
発表
- 計良 美来,沖 真帆,塚田 浩二, 二次元アイドルの衣装デザインを用いた小物制作支援システムの提案, インタラクション2020論文集,インタラクティブ発表,1B-57,pp.384-387, 2020-03-09. [PDF]
ストリートダンスの上達のためには,基礎動作の練習が重要である.ダンスストリートダンスの基礎動作の一つとして,「アイソレーション」(以下,「アイソレ」)という動作がある.これは,体の一部(可動部)のみ動かし,その他の部位(軸部)をしっかり止めるという基礎動作である.可動部の動作方向は前後/左右/円周等ある.この動作を自主練で習得する際,鏡で見ながら練習するのが一般的である.しかし,ダンス初級者が一人で鏡を見ながら練習しても,知識が乏しいため,アイソレができているかどうか判断するのは難しく,また可動部によっては顔を動かすため,目視判断するのも困難である.
本研究では,特に左右のアイソレに着目し,初級者が一人でも利用可能な,スマートフォンとスマートウォッチを中心とした,アイソレ練習支援システムを提案する.その際,練習中に振動でアイソレの誤動作を通知し,練習後に測定した加速度のグラフ,比較用の加速度グラフ,上級者の見本動画などでフィードバックを与え,自分のアイソレについて理解できるようにする.これにより初級者が正しいアイソレを習得し,実際のダンスでリズムに乗って使用できるようになるのを目標とする.
発表
- 土居 将史,塚田 浩二,ダンスにおけるアイソレーション練習支援システム,インタラクション2019論文集,インタラクティブ発表,3B-19,pp.773-777,2019.[PDF]
紙媒体にはコストの安さや扱いやすさなどの利点があるが,静的な表現しかできないため,表現の多様性に欠けている.本研究では,紙媒体の表現力を拡張するシステム「透紙(すかし)」を提案する.インタラクティブなバックライトと様々なテクスチャのフィルターを用いて紙媒体を背面から照らし,そのテクスチャを透過させることで紙媒体への多様な表現の付与とその活用を目指す.
発表
- 杉山 圭 , 沖 真帆 , 塚田 浩二,透紙: 紙媒体の質感を拡張する表現手法の提案と評価,エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2018論文集, pp.255-259, Sep, 2018.【 ベストペーパー賞(ノート)受賞】[PDF]
- 杉山 圭,沖 真帆,塚田 浩二,透紙: 紙媒体の質感を拡張する表現手法の提案,WISS2017論文集,1-A16,Dec,2017. [PDF]
- 杉山 圭 , 沖 真帆 , 塚田 浩二, 透紙: 紙媒体の質感を拡張する表現手法の提案, エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2017論文集, pp.441-443, Sep, 2017. [PDF]