鬼剣舞の練習を支援するシステムの提案

日本の様々な地域で古くから民俗芸能が伝承されているが,昨今の情勢により伝承の形が変化し始めている.道場に赴いて練習をする機会が減り,代わりに,インターネットにアップロードされている動画を参考にするなどして,自宅で練習する機会が増えた.しかし,動画を参考にして練習する方法には,練習者が踊りを間違って解釈してしまいかねないという課題がある.そこで,本研究では,動画媒体を用いて鬼剣舞の踊りを適切に習得するための練習支援システムを提案する.このシステムは,練習者の踊りと練習に用いる動画内の踊りを比較し,2つの踊りの差異を練習者にフィードバックする.

右図はユーザと動画内の演者を赤と青の骨格で表し,ユーザに注意してもらいたい部分を黄色で示している.

発表

  • 近藤 勝伍,塚田 浩二.鬼剣舞の練習を支援するシステムの提案.インタラクション2022論文集,インタラクティブ発表(プレミアム発表),4D-03,pp.522-525,2022-03-01.[PDF]

タットダンスの練習支援システムの提案

概要

タットダンスはストリートダンスの 1 種で, 指や手首,肘などの腕部を用いて幾何学的な形を組み合わせながら踊るダンスである.タットダンスの練習は, 独学で学ぶ場合と熟達者から学ぶ場合がある.独学の場合,自らの練習が効果的に行えているかの判断を初心者本人がするのは難しい.熟達者による指導の場合も,初心者と熟達者の間で身体の感覚の共有が難しく,初心者が模倣するのは容易ではない.
そこで本研究では,一人でも練習が行えるよう,練習の際にイメージされるパターンと手の動きのアニメーションをカメラ映像上に重畳表示し,それをなぞりながら練習するシステムの開発を行った.

システムの概要(左)とパターンの一例(右).
パターンとアニメーションは,練習段階にあわせた3種類を実装した.


発表

  • 嵐 冠太,塚田 浩二.タットダンスの練習支援システムの提案.インタラクション2021論文集,インタラクティブ発表,2A05,pp.277-280,2021-03.[PDF]

DirectionalGuitar: 指向性スピーカーを用いたギター演奏の拡張

近年,コンピューター技術を用いたライブ演出の拡張が盛んに行われている.一方,これらは大規模なステージを指向したものが多く,アマチュア演奏者が手軽に扱えるものは少ない.そこで本研究では,ギターと指向性スピーカーを組み合わせることで,ギター演奏者の姿勢をライブ演出に組み込み可能なシステム,「DirectionalGuitar」を提案する.

DirectionalGuitarの装着例.既存のギターに装着して演奏する.

 

発表

  • 滝谷 和希 , 沖 真帆 , 塚田 浩二, DirectionalGuitar: 指向性スピーカーを用いたギター演奏の拡張,  研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), 2020-HCI-187(16), pp.1-8, 2020-03 . [PDF]
  • 滝谷 和希,沖 真帆,塚田 浩二, DirectionalGuitar: 指向性スピーカーを用いたギター演奏の拡張, WISS2019論文集, デモ発表,[3-R-13] ,Sep,2019. [PDF]

ASMRコンテンツ制作支援システムの提案

概要

近年,ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)と呼ばれる現象が注目を集めている.ASMRコンテンツは,動画共有サイト上や専用のアプリケーションなどに多数アップロードされている. そのほとんどは手動で物理的な音を繰り返し鳴らして撮影されており,1時間以上の尺があるものも多いため,ASMRコンテンツの制作には労力がかかる.そこで本研究では,好みのASMRの音源を自動で作成することのできるASMRコンテンツのための制作サポートシステムを提案する.静音アクチュエータを用いて物理的にものを動かし,好みの音色やリズムを発生させ録音するシステムのプロトタイプを構築した.今回は静音アクチュエータとして,吊るされた日用品を電磁石により動かすシステムToolShakerを使用し,音色を変更するための機構等を追加した.さらに, ASMRのトリガーとされている音源の一つであるタッピングに着目し,プロトタイプを用いてタッピング音・動画を作成した.

発表

  • 紺谷 知代,沖 真帆,塚田 浩二, ASMRコンテンツ制作サポートシステムの提案, インタラクション2020論文集,インタラクティブ発表,3A-06,pp.825-828, 2020-03-11. [PDF]

二次元アイドルの衣装デザインを用いた小物制作支援システムの提案

概要

近年,二次元アイドルという文化が登場している.二次元アイドルとは,漫画やアニメ,ゲームなどに登場する架空のアイドルのことであり,好きなアイドルを創作を通して応援する活動も盛んである.例えばアイドルの衣装をもとにした小物制作が行われている.しかし,アイドルの衣装をもとにした小物制作は衣装のデフォルメや布の選定,縫製,といった作業が必要であり,初心者には難易度が高い.
本研究では,主に裁縫初心者を対象として二次元アイドルの衣装デザインをもとにした小物制作を支援するツールを提案する.入力した衣装画像に対し画像処理を行うことでデザインの単純化や編集を支援し,作成したデザイン/縫製補助用の目印を含む型紙の生成と出力を行うことで,小物制作の負担を軽減することを目指す.

 

発表

  • 計良 美来,沖 真帆,塚田 浩二, 二次元アイドルの衣装デザインを用いた小物制作支援システムの提案, インタラクション2020論文集,インタラクティブ発表,1B-57,pp.384-387, 2020-03-09. [PDF]

ダンスにおけるアイソレーション練習支援システム

概要

ストリートダンスの上達のためには,基礎動作の練習が重要である.ダンスストリートダンスの基礎動作の一つとして,「アイソレーション」(以下,「アイソレ」)という動作がある.これは,体の一部(可動部)のみ動かし,その他の部位(軸部)をしっかり止めるという基礎動作である.可動部の動作方向は前後/左右/円周等ある.この動作を自主練で習得する際,鏡で見ながら練習するのが一般的である.しかし,ダンス初級者が一人で鏡を見ながら練習しても,知識が乏しいため,アイソレができているかどうか判断するのは難しく,また可動部によっては顔を動かすため,目視判断するのも困難である.

本研究では,特に左右のアイソレに着目し,初級者が一人でも利用可能な,スマートフォンとスマートウォッチを中心とした,アイソレ練習支援システムを提案する.その際,練習中に振動でアイソレの誤動作を通知し,練習後に測定した加速度のグラフ,比較用の加速度グラフ,上級者の見本動画などでフィードバックを与え,自分のアイソレについて理解できるようにする.これにより初級者が正しいアイソレを習得し,実際のダンスでリズムに乗って使用できるようになるのを目標とする.

システム全体の流れ、および、プロトタイプ外観

発表

  • 土居 将史,塚田 浩二,ダンスにおけるアイソレーション練習支援システム,インタラクション2019論文集,インタラクティブ発表,3B-19,pp.773-777,2019.[PDF]

スマートフォンを拡張したインタラクティブな残像ディスプレイの提案

概要

LED アレイ等を用いた残像ディスプレイは,浮遊感のある特徴的な映像表現等から幅広く利用されているが,インタラクティブ性に乏しいという制約があった.本研究では,スマートフォンと独自の回転ユニットを搭載したケース,及び専用アプリケーションを組み合わせて,インタラクティブな回転式残像ディスプレイを提案/試作する.さらに,様々なアプリケーションの実装を通して,残像ディスプレイを通した新しい体験やインタラクション手法の構築を目指す.

提案システムのコンセプト


発表

  • Yura Tamai, Maho Oki, and Koji Tsukada. POV Display and Interaction Methods extending Smartphone. In Augmented Humans Conference 2021 (AHs’21). pp.183–191. 2021. [PDF]
  • 玉井 由良,塚田 浩二, スマートフォンを拡張した残像ディスプレイとインタラクション手法の提案, WISS2019論文集,登壇/デモ発表,pp.49-54,Sep,2019. [PDF]
  • 玉井由良,沖 真帆,塚田浩二,スマートフォンを拡張したインタラクティブな残像ディスプレイの提案,研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC),2018-EC-50(5), pp.1-5 (2018-12-14). [PDF]
  • 玉井由良,沖真帆,塚田 浩二,スマートフォンを拡張したインタラクティブな残像ディスプレイの提案 ,エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2018論文集, pp.39-42, Sep, 2018. [PDF]

透紙: 紙媒体の質感を拡張する表現手法の提案

紙媒体にはコストの安さや扱いやすさなどの利点があるが,静的な表現しかできないため,表現の多様性に欠けている.本研究では,紙媒体の表現力を拡張するシステム「透紙(すかし)」を提案する.インタラクティブなバックライトと様々なテクスチャのフィルターを用いて紙媒体を背面から照らし,そのテクスチャを透過させることで紙媒体への多様な表現の付与とその活用を目指す.

透紙デバイス外観
効果例:和紙のテクスチャ+写真
効果例:特殊型フィルター(夜景の強調)

発表

  • 杉山 圭 , 沖 真帆 , 塚田 浩二,透紙: 紙媒体の質感を拡張する表現手法の提案と評価,エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2018論文集, pp.255-259, Sep, 2018.【 ベストペーパー賞(ノート)受賞[PDF]
  • 杉山 圭,沖 真帆,塚田 浩二,透紙: 紙媒体の質感を拡張する表現手法の提案,WISS2017論文集,1-A16,Dec,2017. [PDF]
  • 杉山 圭 , 沖 真帆 , 塚田 浩二, 透紙: 紙媒体の質感を拡張する表現手法の提案, エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2017論文集, pp.441-443, Sep, 2017. [PDF]

ダンスバトルを盛り上げるウェアラブルデバイスの提案

概要

近年,新学習指導要項での中学校保健体育における必修化の影響もあり,ダンスに対する関心が高まりつつある.ダンスの形式には大きく分けて,事前に決めた振付や曲に合わせて踊るショーケースと,DJ がランダムに選んだ曲に合わせて即興で踊り腕を競うバトルがある.本研究では,後者のバトル形式に着目し,リアルタイムに演者の動きや審査員の反応を取得し,ダンスの演出を支援するウェアラブルデバイスを提案する.


システム構成図.ダンサーの動きを帽子に組み込んだ加速度センサで取得し,ダンスバトルの勝敗を判定するジャッジの心拍をスマートウォッチで取得する.この「ダンサーの動き」「ジャッジの反応」と,バトルの「残り時間」の3要素を,帽子に組み込んだLEDテープで視覚化し,観客も交えてダンスバトルをより盛り上げることを狙う.


帽子デバイスの表現の一例.ダンサーの動きの大小や,ジャッジの心拍の大小に応じて,帽子のLEDテープの光る色/強さ/パターンが変化する.

 

発表

  • 小林 真弓,沖 真帆,塚田 浩二,ダンスバトルを盛り上げるウェアラブルデバイスの提案 ,インタラクション2017論文集,インタラクティブ発表,pp.460-463, 2-504-21, Mar, 2017.[PDF]

 

トランプ技術の習得を支援するカード型デバイスの提案

概要

現在,スポーツ等の様々な分野でセンサやIT を使った技術の習得支援が多く研究されている.道具にセンサを装着して道具の動きを直接計測する手法は一般的であり,製品化されて広く使われているものも多い.しかし,トランプ等のカード技術(例: シャッフル/カット)の分野では,センサやIT を活用した技術習得支援の例は少ない.そこで本研究では,カード技術を計測するカード型デバイスを提案する.カードの基礎的な扱いで重要になる「指がカードのどこに触れているか」「カードがどの程度曲がっているか」を記録するプロトタイプ及びフィードバック用アプリケーションを実装し,評価実験を行った.

カード型デバイスの外観

カード技術例:スプリング

フィードバックアプリの画面キャプチャと機能


発表

  • 津田顕輝,沖 真帆,塚田浩二,トランプ技術の習得を支援するカード型デバイスの試作と評価,研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC),2018-EC-50(27), pp.1-8 (2018-12-14). [PDF]
  • 津田 顕輝,塚田 浩二,トランプ技術の習得を支援するカード型デバイスの提案,インタラクション2018論文集,インタラクティブ発表,2B46,pp.706-709,2018.[PDF]
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