PartsSweeperを拡張した部品整理手法の提案

本研究は,先行研究である「PartsSweeper」を拡張し,実用性の向上を図る.PartsSweeper は,工作机の裏に磁石を設置して動かすことで,机上に散乱しやすい部品/工具等をさりげなく移動・整理するシステムである.一方,机上のゴミ等の非磁性体の移動や,部品や工具の細やかな分類には課題が残っていた.本研究では,こうした課題を解決するために,非磁性体を移動するための拡張パーツや,天板へのテクスチャ付与による分類手法を提案する.

机上のゴミ(非磁性体)を自動的に整理するツールの実装.先行研究ではツールが回転しゴミを取りこぼしているのに対し,本提案ではツールの回転は最小限に抑えられ,ゴミを残さず移動できている.

テクスチャ付加により部品と工具を移動中に分類する実験の一例.
机の表面に微細な凹凸(テクスチャ.動画の水色部分)を作成しておき,その上を通るように部品や工具を動かす.摩擦や移動経路によって,テクスチャの上に工具を残し部品のみ端に寄せる(またはその逆)ような,選択的な移動を狙う.

発表

  • 阿保 信宏,塚田 浩二.PartsSweeperを拡張した部品整理手法の提案.インタラクション2022論文集,インタラクティブ発表(プレミアム発表),4D-05,pp.529-533,2022-03-01.[PDF]

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