日用品の挙動を記録/活用するスマートステッカー

近年,日用品にセンサを取り付けることで,既存の日用品の機能を拡張し,生活のサポートやコミュニケーションの促進を図る研究が盛んに行われている.しかし,既存の日用品を拡張しようとすると,センサの選定や取り付け位置,認識対象とする動作の登録に大きな手間がかかる.そこで,本研究では日用品の挙動を手軽に記録し,多様なアプリケーションに活用するスマートステッカー「DailyProbe」を提案・実装する.DailyProbe は,センサやディスプレイ,IoT マイコンで構成されており,手軽に日用品に着脱できる機構を持っている.ユーザは実際に日用品の動かしながら手軽に登録し,任意のアプリケーションに対するトリガーとして利用できる.

DailyProbeを日用品に貼り付け,利用時のセンサデータから特定のアクションを登録し,アプリケーションに活用する.この図では,ドアに取り付け開閉時の加速度センサデータ区間を選択・登録することで,ドア開閉の発生状況を時計アプリに反映する例を示す.

システム構成

発表

  • 佐藤 佑亮, 塚田 浩二. DailyProbe: 日用品の動作を記録・活用するスマートステッカーの試作と評価. 情報処理学会研究報告, 2024-HCI-207(25), pp.1-8. 2024-3. [PDF]
  • 佐藤 佑亮, 塚田 浩二.日用品の挙動を記録/活用するスマートステッカー.WISS2023予稿集,デモ発表 3-A07.2023-12.[PDF]

自動車内の状況を反映可能なスマートステッカーの提案

走行中の自動車内の状況を、歩行者や他の運転者に伝えることは難しい。自動車用のステッカー、特に初心者マーク/高齢者マークや「赤ちゃんがのっています」マークなどは、車内の様子を知る助けとなる。一方、これらはリアルタイムの状況を反映しているものではないため、運転者の体調や緊張度等を車外から推察することは難しい。
そこで本研究では、車内の状況に応じて動的に変化するスマートステッカーを提案する。 自動車のリアガラスなどにLEDマトリクスを内蔵したスマートステッカーを配置し、スマートフォンやスマートウォッチと連携することで、ドライバーの状態などの車内の状況認識を行う。認識結果に応じてステッカーの表示内容を動的に変化させ、車内の状況を伝達する。

スマートステッカーの外観とシステム構成
試作中の提示コンテンツ
ストレス状態提示ステッカーの初期試作の利用イメージ

発表

  • 佐藤 佑亮, 塚田 浩二. 自動車体験を拡張するスマートステッカーの試作. 情報処理学会研究報告, 2023-HCI-202(30), pp.1-6. 2023-3. [PDF]
  • 佐藤 佑亮,塚田 浩二.自動車内の状況を反映可能なスマートステッカーの提案.インタラクション2022論文集,インタラクティブ発表(プレミアム発表),3D-03,pp.400-402,2022-03-01.[PDF]

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