Future Center における多機能家具の能動的な利用を促すシステムの提案

近年,空間を効率的に使える多様な多機能家具が市場に出回っている.北海道函館市のFuture Center「はこだてみらい館」においても,多数のブロック型の多機能家具が設置されている.この多機能家具は来館者の創造力を刺激する目的で設置されており,来館者が自由に動かして活用することが運営者から期待されている.しかし現状では,ほとんどの来館者は設置されている多機能家具を動かさず,そのまま椅子や机として利用している.

この問題を解決するために,本研究では利用者に多機能家具の能動的な利用を促すインタラクティブ・システムを提案する.プロトタイプでは多機能家具にスマートフォンを取り付け,多機能家具活用のきっかけとなる動作(例:家具を重ねる/衝突させる)のインフォグラフィックスを提示し,その動作の検出と音/映像によるフィードバックを返す.これにより,来館者が自由に多機能家具を活用できる環境の構築を目指す.

はこだてみらい館の多機能家具
プロトタイプ外観

   
「重ねる」「衝突」動作の提示例

発表

  • 清野 風人,塚田 浩二,仲松 聡,Future Centerにおける多機能家具の能動的な利用を促すシステムの提案,インタラクション2018論文集,インタラクティブ発表,2B54,pp.738-741,2018.[PDF]

先頭に戻る