SomaticBall: ボールと身体の関係を制御するシステム

近年,スポーツに情報技術を導入して,スポーツ体験を拡張する「Augmented Sports」という分野の研究が盛んに行われてきています.このAugmented Sportsでは,スポーツプレイヤーの身体/道具/フィールドなどに,センサ/アクチュエータ/コンピュータを搭載することで,新しいスポーツ体験を実現させます.
本研究では,多くのスポーツで使用される「ボール」に注目し,ボールと身体とのインタラクションを制御することで,ボールを扱うスポーツで比喩表現として使われる「ボールが身体に吸い付く感覚」を提示する「SomaticBall」を作製しました.SomaticBallでは,ボールの動作制御手法として「磁力」を利用します.ボール自体には,磁性体を組み込み,ユーザーが身につけるデバイスには,電磁石とマイコンを組み込むことで,デバイスから発する磁力によってボールを制御し,「ボールが身体に吸い付く感覚」を提示します.

デバイス構成
デバイス全体の外観


発表

  • Hayato Dogai, Maho Oki, and Koji Tsukada,  SomaticBall: Ball-Type Device Providing “Sticking Feeling”. In Proceedings of the 13th International Conference on Advances in Computer Entertainment Technology (ACE2016) , Article 37 , 6 pages. 2016.  [PDF]
  • 道貝 駿斗, 沖 真帆, 塚田 浩二, SomaticBall: 「ボールが体に吸い付く感覚」を提示するボール型デバイスの提案, エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2016論文集, pp.217-222, Nov, 2016. [PDF]
  • 道貝 駿斗, 沖 真帆, 塚田 浩二, SomaticBall: ボールと身体の関係を制御するシステムの提案, ソフトウェア科学会 WISS2015論文集, pp.171-172. [PDF]

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